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ブラジルの歴史 PART3 〜植民地時代〜

スペインとポルトガルの統合(1580年-1640年)

1578年にポルトガルのセバスチアン王が逝去した後、スペインのフェリペ2世がポルトガル王を兼ねたことで、ブラジルの開発は中断されました。こうして1580年から1640年までポルトガルはスペイン王の下に置かれ、南米大陸は全てヒスパニック圏となったのでした。しかし、皮肉なことにもこの60年間の統合期間により、南米におけるポルトガルとスペインの植民地の境界が弱くなり、ポルトガル人やブラジル人が境界を超えて奥地へ浸透していくことができたのです。

この探検開発の主要な出発点は、今のサンパウロ州海岸沿いのサン・ビセンテのカピタニアでした。そして、開拓者達は奥地へと境界を超えて進んでいきました。この「バンデイラ」で知られる探検の目的の一つは、奴隷となる原住民インディオを捕らえることでした。探検隊、すなわち「バンデイランテス」は森を切り開き、険しい山を登り、奥地の高原まで進んでいき、イエズス会の伝道区からインディオを連れてきたりもしました。この様にして、バンデイランテスはいつの間にか、ブラジル植民地の領土を独立当時のものにまで拡張していったのです。

フェリペ二世:ハプスブルク家出身のカスティーリャ王国・アラゴン王国(=スペイン)の国王。
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領土拡大(1567年代)

1640年、ジョン4世の下、ポルトガルはスペインから再び分離・独立しましたが、それまでにトルデシーリャス条約の境界線の西方に進出して獲得した土地をスペインに返還することを拒みました。国際法のUti Possidetisの原則、すなわち所有のみならず土地を有効に占有しているかどうかに基づく権利により、ポルトガル人がそれらの土地の権利者となることができました。

17世紀後半に起こった主な出来事としては、前述のポルトガルのスペイン統治からの独立の他に、24年間にわたりブラジル東北部を占領してきたオランダ人の撤退や、ブラジルの砂糖経済の弱体化などが挙げられます。この砂糖生産の下落により、砂糖栽培地域を離れ、未開発地域の探検や占有に乗り出す者も出てきました。


金の発見(1690年-1800年)

これらの探検・開発により最も重要な成果は金鉱の発見でした。このゴールドラッシュで何千もの人が海岸のプランテーションから奥地へ押し寄せましたが、同時にポルトガル本国からの新たな移民も誘引しました。また、これらの鉱山開発地区や現在のミナス・ジェライス州に新たに出現した町などに肉や皮革製品を供給するため、奥地で牧畜が発展しました。1700年から1800年にかけて、同地域から約千トンの金と3百万カラットのダイヤが採掘されています。

ブラジルにおける金鉱の開発は、ブラジルの植民地そのものを潤すだけでなく、当時のヨーロッパにも少なからず影響を与えました。ブラジルで採掘された金はポルトガルの管理下、リスボンに輸送されたが、1703年に締結されたMethuen条約に基づきイギリスより供給された繊維製品の代金の支払いのため、イギリスへと横滑りしていきました。このようにして最終的にはロンドンにたどり着いたブラジル産の金は、産業革命を資金的に援助するのに貢献していったのでした。

オーロ.プレットの町並み、現在世界文化遺産に指定され 景観の保全が行われています。
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コーヒー

金とダイヤのブームも、かつての砂糖ブームと同様にやがて衰退し、新たな収入源としてコーヒーが台等します。金やダイヤが人々をペルナンブッコやバイーアから、より南方のミナス・ジェライスへひきつけた様に、コーヒー栽培の拡大は更に南の未開の地へ植民地を誘引しました。
コーヒーは18世紀のフランス領ギアナから初めてブラジルにもたらされました。初期のコーヒー・プランテーションや、奴隷により労働力が豊富にあったリオ・デ・ジャネイロの奥地にありましたが、19世紀後半の奴隷制の廃止及びヨーロッパからサン・パウロ州への移民の流入などにより、コーヒー栽培は土壌や気候、高度などがより好条件であるブラジル南部へと広がっていった。その結果、ブラジルは世界最大のコーヒー生産国へと成長していったのです。
18世紀後半でその他に注目すべきこは、植民地政府の移転です。200年以上拠点していたサルヴァドールから、ミナス・ジェライス州へ通ずる主要幹線を押さえ、しかもブラジル南部の人口増加地域により近いリオ・デ・ジャネイロに移ったのでした。

コーヒー農園
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